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『東京島』 桐野夏生

Tokyojima_2

これまた、前々から気になっていた小説です。

簡単にあらすじを書きます( ̄▽ ̄)σ

清子と隆夫婦が、無人島に漂着した。

そう、まったくの無人島。

それから3ヵ月が過ぎ、

今度は若者が二十数名漂着した。

若者は望郷の念から、

その島を「トウキョウ島」と名付けたが、

隆は、それを馬鹿にしていた。

しかし、島での生活は世間とは関係なく、

秩序というものを形成しつつ破壊しつつ、

支配者を替えていった。

当初、年長の隆が

若者との共同生活をまとめていたが、

ある日、

崖から落下して死んでいるのが発見される。

その背景には、

島唯一の女性、清子の取り合いがあった。

3年後、トウキョウ島に中国人が「捨て」られた。

日本への密航の際、金銭トラブルの結果だと言う。

ただし、もちろん言葉は通じない。

こうして、無人島という非文明世界で、

異文化生活がはじまった。。。

うーん、

これ以上は書けないなぁ( ̄∇ ̄;)

ただ、異文化が混じるということは、

それはつまり、対立を生むということ。

そして、目に見える敵を作るということは、

それは仲間を支配しやすいということ。

仲間とは、誰か。

裏切るのは、誰か。

はたして、みんなこの島を脱出できるのか。

その際、対立メンバーは、やはり置いて行かれるのか。。。

まぁ、

疑心暗鬼のオンパレードですよ( ̄∇ ̄;)

主人公は、一応は島唯一の女性・清子になるのかなぁ??

でも、章ごとに

いろんな「島民」の視線からものごとが描かれていて、

なかなか面白いです。

たとえば、

清子は中国人グループ(呼び名は「ホンコン」)を

こう思ってたけれども、

他の日本人は、別の見方をしていたとか。

物語のラストは、

うーん、意外といえは意外。

これまた、深く記せないのが残念(* ̄m ̄) ププッ

もし、この本を目にしたなら、

ぜひ手にとって読んでみてください。

感想を語り合いましょう(* ̄∇ ̄*)

無人島に

ひとつだけ持って行けるならナイフ!度★★★★(4つ星)

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『はじめての文学 桐野夏生』 文藝春秋

こちら

ひさびさの『はじめての文学』シリーズです。

しかも!

今回は、

あたしにとって、ホントに初めての作家さん☆

キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー

最初、「なつき」と読んで女性と思って、

次に「なつお」と知って、「あれ?男??」と思って、

でも作風から、やはり女性だろうという結論に至りました、ハイ♪

注)事実、女性作家です( ̄▽ ̄)σ

さてさて、感想に入りまーす。

この『はじめての文学』シリーズは、

基本的にターゲットを小中学生にしています。

すべて短編で、

難しい漢字にはルビを振る等の配慮があるのですが、

ホントにはじめて桐野作品を読んだあたしはビックリしましたね。

なんで、

いきなりSMなんだろうって・・・( ̄∇ ̄;)

でもでも、

作者自身による「あとがき」を読んで納得しましたね。

作者曰く、

「小説には毒がある」

なるほどな、と思いました。

たとえば、恋愛だってある意味「毒」です。

あらゆる弊害がある。

書かれていないけれど、それによって傷つく登場人物だっています。

この「書かれていない」が、小説の醍醐味でもあります。

話を戻します。

今回の短編群のなかに共通しているもの、

それは嫉妬です。

短編群の中に

「嫉妬」という、そのものズバリのタイトルがあるのですが、

それが一番秀逸に感じました(* ̄∇ ̄*)

主人公は近田ひさ子。職業、女子プロレスラー

彼女の同期生の与謝野ミチルは容姿端麗で、

ファンクラブも持っています。

だけどそれって、結局、与謝野が容姿端麗だからなんですよ。

少なくとも、同団体の女子レスラーは、そう思っています。

で、その与謝野、

ファンクラブから誕生日プレゼントとして、

金鎖のブレスレットをもらいます。

それには、

「FOR THE CHAMP OF PWP」

という刻印が。

ここで、ひと波乱あるわけです。

団体PWPのチャンピオンは、与謝野ではなく火渡さんです。

このプレゼントを与謝野は慌てて箱に収めますが、

翌日、どこからともなく広まった”ウワサ”によって、

与謝野は先輩レスラーからいじめを受け始めます。

そして、後日、

その与謝野のブレスレットがなくなっていることが発覚し・・・・・・。

いや~、

あたしの犯人探しは、見事に失敗しました( ̄∇ ̄;)

「桐野さん、物語の終え方うまいな~」

感心しましたよ。

「嫉妬」というものは、

子供の世界も大人の世界も関係ないですね。

子供たちの世界を書いた短編「アンボス・ムンドス」

良かった。

お気に入りの作家見つけちゃった♪

これからも、読んでいこうっと(〃∇〃) てれっ☆

わーい♪この「嫉妬」という短編は、

女子プロレスシリーズの一節らしい!度★★★★★(5つ星)

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