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『しょっぱいドライブ』  大道珠貴

こちら

第128回芥川受賞作品です。

主な登場人物は、話し手の「わたし」(30代女性)。

そして、「わたし」と付き合ってる?わたしが付き合ってる?「九十九(つくも)さん」。

御年60歳代。

それから、「わたし」が処女をささげた男性・「遊(あそび)さん」

こちらは劇団所属&主宰。そして、現在バツイチ。

物語は、わたしと九十九さんが、九十九さんの運転でドライブするシーンから始まります。

しかし、

この九十九さん、

全然魅力的ではないです。

むしろ、

人の良さ、裏返せば気弱さを前面に押し出したおじいさん。

そして、わたし。

九十九さんと一緒にいる間にも、遊さんとの思い出を浮かべては九十九さんと比較しています。

そうすると、

どっちがいいのかわからなくなるんだなぁ。。。

でも、

わたしはどうかというと、それでもいいと思っています。

そう、

「わたし」は胸の中で語っていくうちに、どんどんと流動的な、自分から積極的に幸せを求めない性格を醸し出していくのです。

(その心の表現のために、遊さんがうまく利用されています)

くりかえしますが、九十九さんは魅力的じゃない。

むしろ、誰に対しても何も強く言えないで、たよりないです。

それを踏まえたうえで、「しょっぱい」という表題を意識して

読んでみると良いでしょう(^―^) 

芥川賞作品は、

テーマを考えながら読めば深く読めるよ!度★★★☆(3つ星半)

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